参議院選挙を振り返って


あらためて、女性・市民に依拠した政治を

副代表 仙田みどり
 第20回参議院選挙は、2大政党化の流れを受けて、自民党敗北、民主党躍進という結果に終わりました。
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 今回の選挙でNETは、「良識の府」とされる参議院の存在意義を問い直し、個人の専門性や政治姿勢で候補者を見極めようとアンケート調査を実施、公開し、市民に選挙への参加を呼びかけました。非自民、非共産を基本方針に、、各地域ネットが独自に判断基準を設定し、それぞれに選挙区・比例区の推薦・支持を打ち出しましたが、2大政党化の加速の中では社民党やみどりの会議への共感は拡げることができませんでした。
 小泉・自民党政治への批判が、民主党への政権交代への期待となって膨らんでいることは確かですが、民主党が政権をとった時にはどのような日本を目指すのか、いまひとつ自民党との違いが明確ではありません。自民党が憲法9条の改正を目指すのであれば、次の総選挙に政権交代をねらう民主党は、戦争ができる国にしないことを方針として打ち出すべきです。

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 各テレビ局の選挙速報を見ても、「万歳!」と「敗北の弁」が繰り返されるだけで、市民の政治離れは加速していく一方に見えます。今回の選挙の結果は、自民党はもうイヤだという票が動いただけで、産業中心、官僚主導、男性中心の政治構造に、何ら変わりはないと思います。

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 今回の選挙で、滋賀県や東京都、沖縄県で、政策連携できそうな女性候補者が当選しましたが、あらためてNETは地域から、女性・市民に依拠した政治、産業優先ではなく、生活者優先の参加型による政治に取り組んでいきます。