パラダイムの転換をめざして


民主党前原代表辞任に思う

            NET共同代表・小田原市議 檜山智子

 昨日の朝刊に、『前原民主、総退陣』の文字が躍りました。
小泉改革の負の部分が明らかになった今年、『反転攻勢』を焦ったのでしょうか。国会で“格好よく与党を攻撃する”“ポイントをかせぐ”ために、きわどい情報を使った永田議員の存在。政治家として、最もやってはいけない不誠実な姿勢を、しかし、党の執行部も知っていて防げなかったようです。
 
 民主党は、かつて、地域の市民政治を集約して、国政を変えるという高らかな理念のもとに、私たちNETのリーダーやメンバーもその結党にかかわった政党です。しかし、次第に市民政治の現場から遠ざかる姿勢に、私たちは一線を画し、本来の地域政治の現場にしっかり軸足をおいた活動をすすめてきた経緯があります。今回の事態に直面し、かつての理念に忠実な議員や指導者が、民主党には何人いるのでしょうか。 
 
 前原代表辞任発表の直前、民主党のある議員は悩ましげに語っていました。『民主党は、本来、パラダイムの転換をめざしたはずなのです。人権や教育がテーマだった・・』と。パラダイム(枠組み・規範)の転換をめざしたはずが、自分の足元がおぼつかなかったということなのでしょうが、私は、同じく政治の場にいる者として、自らにも問われていることだと受け止めました。

 私たちNETは、日本の政治のパラダイムを、「市民」「参加」「生活者」「民主主義」「地域コミュニティ」にこだわって、転換しようとしてきています。それは時に遠回りのようで、つい、議会や巷で、かっこよく振舞うことに目が行きがちですが、それは決して根本的な転換にはならないのだということを、民主党の今回の事態が証明したのではないでしょうか。生活の現場、コミュニティワークの現場と政治をつなぐ営みを、私は大切にしていきます。