自らの未来を選択できる社会をめざして


 解散の大義も、明確な争点も示されないまま突如 始まった衆議院選挙は、戦後最低の投票率52.66%で与党圧勝という結果に終わりました。野党は対 立軸を示せないばかりか、第三極となる政党の分 党や解党も続きました。数合わせの野党再編は政 党の理念や政策も見えづらく、何よりも政治不信を助長するものであり、政党の責任は重いと考えます。
 さらに、選挙戦序盤から、自民大勝を伝えるメディアの影響も相まって、多くの無関心や失望感 を生み出したのではないでしょうか。
 自民党は安定多数の議席を確保し、与党で3分 の2以上の議席も維持しましたが、与党の得票率 は全有権者数から見る絶対得票率では30%程度に 留まっています。また、選挙戦では、安倍政権が 進めてきた特定秘密保護法の制定や集団的自衛権の行使容認の閣議決定、原発再稼働の加速化、労働法制の見直しなどについては、充分な議論がなされないままやり過ごされています。日本政府が抱える債務を考えれば、消費増税と一体化して進めるとされていた社会保障制度改革を消費増税とともに先送りすることは、将来世代へのつけ回しをすることに他なりません。
 人口減少社会に向かう今、変わり行く地域やそこで暮らす人々の変化を捉え、その生活を持続可能とする政策や政治が求められています。
 ローカルパーティ神奈川ネットは、変化の遅い中央主導の政治に対し、地域から「つくり・変える」政策モデルを発信し、参加型のまちづくりを進めま す。そして、2015年、統一地方選挙に大ぜいの皆さんとチャレンジし、日常的な政治と生活の距離を近づけ参加型の政策論争を展開し、自らの未来を選択できる豊かな市民社会をめざします。