市民社会を強くする政治を実践します


 夏の参議院選挙まで、2ヶ月となりました。平和や民主主義、未来に対する危機感が広がる中、多くの市民が、それぞれの暮らしや働き方、家族や友人を想い、一人ひとりの思いで声をあげ始めています。
 「保育園落ちた」というブログに端を発した待機児童問題をめぐっても、大ぜいの「私」がその思いを語り、運動はさざ波のように広がり、政府・与党は早々に緊急対策を打ち出しました。
 選挙は政治・政策を動かす大きなチャンスです。

 子どもたちの6人に1人が貧困の中にあると言われ、非正規雇用や無業社会が広がり、超高齢社会を支える介護の社会化も後退の一途をたどっています。
 消費増税を延期し、辺野古基地建設を一時中断し、TPP法案も先送りして参議院選挙に臨む安倍政権の看板政策は一億総活躍社会です。野党は、この看板政策に切り込み、格差を拡大させている経済政策や、少子高齢社会における福祉・社会保障政策について、政権との対立軸を明確にすべきです。

 政権交代をも視野に入れ、野党共闘を掲げる市民運動も展開されていますが、「野党共闘」も「安倍政権打倒」も、あくまでも変革の手段でありプロセスです。政治は、まず、めざす社会を実現するための共通政策を提示すべきです。

 暮らしの安心は、主権者である私たちの自由と人権の保障を持って語られるべきものです。
 ローカルパーティーの活動は、地域から、政治と生活をつなげ、見過ごされて来た生活課題の解決モデルを示すことです。
 忖度や沈黙を強いるような圧力が高まる中、あらためて、自立した市民が自由・平等な関係を結びネットワークする力に期待し連帯を進めます。
 神奈川ネットは、政治への参加を拡げることに努力し、国政にもローカル・生活者の声を届けていきます。
【神奈川ネット情報紙No.368視点より】
代表 若林ともこ(ネット青葉)