新春によせて


2017 新しい年を迎えました。
 「こどもの貧困対策の推進に関する法律」や「こども・子育て支援新制度」、「生活困窮者自立支援法」等が施行され3年目となる2017年。介護保険制度の改定も控えています。
 昨年2月には、「保育園落ちた」と、SNSで子育て世代の切実な声が発信され、あらためて注目された待機児童問題。そして、広がる格差や貧困。こうした問題の解決を望む声に政治は応えられているでしょうか。
 昨年は、イギリスの国民投票でのEU離脱派の勝利や、トランプ氏の米大統領選勝利など、強さや変化を求める時代を象徴する結果となりました。一方で、マイノリティを排除する流れが加速することを不安に思う市民も増えています。
 年末に閉会した通常国会では、衆参で単独過半数を握る自民党の強行な国会運営を見せつけられました。また、政治とお金の問題は後を絶たず、地方議員に特権的な年金を付与する法改正の動きも具体化し、政治への不信は高まるばかりです。

 ローカルパーティ神奈川ネットは、生活者の「不安」や「怒り」を解決し生活を豊かにするための道具として生まれました。30年を経て、社会情勢も制度も変化を続け、ダイバーシティやインクルージョンが重要な政策として語られる時代を迎えています。

 昨年、神奈川ネット市民社会チャレンジ基金(第25期)には、奨学金制度の課題や、障がい者の就労支援、ギャンブル依存症者支援、困難を抱える子どもの居場所支援など「社会をつくり・変えたい」というNPOの活動が寄せられました。こうした実践にこそ希望があり、その実践から制度をつくり・変えることは政治の役割です。
 2017年、神奈川ネットワーク運動は、基本政策「未来につなぐ 働き・暮らし」を掲げ、市民社会の活動に学び、ネットワークを拡げ、誰もが自分らしく生きることのできる社会をめざし活動を進めます。まずは、4月に予定されている鎌倉市議選挙で、市民の議席の獲得をめざします。