第47回 神奈川ネット総会アピール 未来につなぐ働き・暮らし


 世界各地で、スーパー台 風・洪水・森林火災など 地球温暖化が影響してい るとみられる災害が相次 いでいます。南太平洋の小 さな島国は、海面上昇に直 面し、地面から水が噴き出しています。

 昨年、国連のグテーレス 事務総長は、地球温暖化が 想定以上に進んでいるこ とを指摘し、主要国に温室効果ガスの削減目標を引 き上げるなど、具体的な対 策の強化を表明するよう 求めました。しかし、日本 は具体策を示さないばかりか、石炭火力発電所の新 設計画を推し進め、国際的 な批判を浴びて、 月の COPでは化石賞なる 不名誉な賞を受賞してしまいました。3・11 の東日 本大震災から9年たった 今も、原発事故の影響は収束せず、石炭火力発電も原 子力発電も環境悪化を引 き起こす元凶です。自然エ ネルギーへの政策転換は 待ったなしです。地域の自然エネルギー創出を推進 し、エネルギーを自治する ことで新たな経済の循環 をめざします。

 また、化学物質や電磁 波・ごみなどの環境問題 は見えにくく、被害者は加 害者ともなります。経済優 先ではなく、次の世代を見 据えた持続可能な社会にしていかなければなりま せん。未来の環境を決めるのは、今を生きる私たちです。

  政治腐敗が、現政権のもとで蔓延しています。「桜を見る会」に象徴される政 治の私物化と情報隠ぺい、 閣僚をはじめとする公職選挙法違反、IR汚職など、政治と金の問題が後を絶ちません。市民不在の政 治がまかり通っている現状では、市民からの信頼を損なう一方です。
 IR整備については、報 道各社の世論調査では、見 直すべきとの声が多数上っています。横浜市で は、誘致の是非を問う住民 投票を求める直接請求の動きが始まりました。子どもに残したい平和な未来 に、カジノは不要です。政治を市民の手に取りもど し、自分たちが望むまちを自分たちの手で作ってい こうという市民の力を結集していきます。
 今年の9月には座間市 議選があります。神奈川 ネットワーク運動は、女性の政治参加を拡げ、「未来 につなぐ働き・暮らし」を手に入れるための政治を、 大勢の市民と共に、 2020年も元気に進めていきます。

 

民意の無視は
 看過できません

カジノ解禁 は、従来の政 府の方針と違 うため議員立 法により行わ れました。 推進母体 は、超党派の 国際観光産業 振興議員連盟

報道各社が実施してきた 世論調査でもカジノ誘致反 対が常に6割を超えるのに 対し、賛成は2割台で推移し ています。民意は、カジノを 含むIRには反対です。これ を看過することは許されま せん。 神奈川ネットは、IR推進 を中止するよう国に求める 署名活動に取組み、民意を国 に届けます。