〜16区補欠選挙結果とローカルパーティの役割り〜


             神奈川ネットワーク運動共同代表 若林智子(横浜市議会議員)

安倍政権発足直後の国政選挙となった衆議院神奈川16区補欠選挙は、大阪9区と共に、今後の政権運営に大きな影響を与える選挙であり、安倍自民党への信任を問う選挙となりました。

5年半続いた小泉政権は、アジア外交の行き詰まり、格差の拡大といった負の遺産をもたらしました。もはや、「ミニ小泉政権」では、人々の生活は豊かにはなりません。
選挙は、政治を変えたいという市民の意志を示すチャンスです。

政権交代も見据え、私たち神奈川NETは当該地域ネット(厚木、伊勢原、相模原)と共に、民主党候補者の後藤祐一氏を推薦し補欠選挙に取り組みました。

結果は、強い組織基盤を背景に、公明党の強力な支援も得た自民党候補者の完勝でした。保守の牙城と言われるこの選挙区での今回の民主党候補者の取り組みは、市民一人ひとりの意識を大きく変えることはできませんでした。

選挙戦直前に行なった中韓歴訪や北朝鮮の核実験への制裁措置も、おそらく、安倍自民党にとって有利に働きました。しかし、本来、唯一の被爆国日本がなすべき事は、自ら、未来永劫、核武装しないと宣言し、核を保有する全ての国に対して,核廃絶を求める事です。

市民社会は、国家を超えて繋がり合うことができるはずです。北東アジアの平和をつくり出すのは市民社会であり、今、その力が問われています。
ローカルパーティー神奈川NETは市民社会の結節点となって、人々の課題に触れ、解決に力を注ぎます。その解決のプロセスが政治であり自治です。さらに、たくさんのローカルパーティーが生まれ、拡がることが、地域の政治を変え、日本の政治を変える力になります。

政治は、投票する人に、社会を変える意志があることへの信頼をもつことです。私たちは、地域に暮す一人ひとりの市民が、未来のために一票を投じる社会を目指します。