郵政民営化法案がきっかけで自民党が自滅し、国会は解散しました。小泉首相は、来るべき選挙が、『郵政民営化』への国民の賛否を問う選挙でもあるかのように演出しようとしています。
しかし、“官”から“民”へ、という大きな構造改革の流れはすでに社会的コンセンサスを得ており、問われるべきは、それを国民的な合意の下にすすめていく民主主義的な政治のあり方です。そして、国の政治が議論しなければならないのは、いまや市民の信頼を失っている社会保障制度の再構築や、アジアの国々との信頼から国際的・多角的な外交をどう進めるのかといった多くの課題です。
今回の小泉政権の郵政民営化失敗による恨みの解散は、政権交代の最大のチャンスととらえます。長い間、自民党が政権の座にあったが故に生まれた、構造的な利権の集中と馴れ合いを一度断ち切り、新たな緊張関係の中で政治が行なわれる構造をつくり出すことが今、必要です。
各政党〔ナショナルパーティ〕には、早急に、責任ある政権担当ビジョンをマニフェストとして市民に明らかにし、市民による政権選択を可能にすることを求めます。
私たちは、地域の豊かな市民社会を広げるために、ローカルパーティの立場から、政権交代に協力していきます。
神奈川ネットワーク運動 共同代表
檜山智子 若林智子 佐藤洋子