沖縄県宜野座村のキャンプ・ハンセンで8月5日に起 きたHH60救難ヘリコプター墜落炎上事故からわずか11 日後、米軍は同型機の飛行訓練を再開しました。事故 原因は何一つ明らかにされず、度重なる墜落事故に、沖縄県や地元自治体をはじめ住民から不安と怒り・ 抗議の声が上がっています。今回の墜落事故現場は、 住宅地からわずか数キロしか離れていない所で発生し ており、一歩間違えば、大惨事となっていました。
事故は、9年前の8月、沖縄国際大学構内に普天間飛 行場所属CH53ヘリが墜落炎上した事故の記憶を呼び起 こすものであり、常に危険と隣り合わせの生活を強い られている沖縄の現実を突き付けました。これ以上、 この現状を放置することは許されません。事故は、折しも欠陥機として指摘され続けている垂直離着陸輸送機MV22・オスプレイの残り10機を岩国基地から普天間飛行場への追加配備を強行する最中に起き ました。米軍は追加配備を一時見合わせたものの、事故発生からわずか1週間後の8月12日に、配備を再開し ました。
現在、米軍は、オスプレイの本土での低空飛行訓練計画や、あらたな配備候補地として横田基地を計画していることも明らかにしています。
第二の基地県神奈川でも、住宅密集地上空で米軍機 や自衛隊機の訓練飛行が繰り返されており、住民は昼夜問わない空母艦載機騒音や相次ぐ部品落下事故によ る不安に晒されています。危険なオスプレイ配備反対 の声は神奈川でも多くの市民から発せられています。
神奈川ネットは、在日米軍基地へのオスプレイ配備 の中止を求めるとともに、これからも市民による人間 の安全保障政策を基本とし、軍事によらない平和構築 をめざします。