1月6日午前、北朝鮮は水爆実験に成功したと発表しました。現状で「水爆実験に成功」に関しては否定的な見解もある中で、今回の背景には、5月に開かれる北朝鮮の党大会に向けての実績作りや対米交渉を意識した行為であるとの見方があります。しかし、このような北朝鮮の行為は、北朝鮮の核実験を禁じた国連安保理決議に違反し、国際社会の核軍縮・不拡散に向けた真摯な努力を踏みにじるものです。また、北東アジアの平和を著しく損なうものであり、到底許されるものではありません。
北朝鮮の核問題を話し合う6者協議も長く中断したままとなっています。今こそ、北東アジア非核兵器地帯の実現に向けた政府間協議を再開し、対話による解決の道筋をつくることが何より重要と考えます。