長瀬 みさ(座間市議会議員)
神奈川県座間市では、水道水源の約9割を地下水に依存しています。しかし、在日米陸軍キャンプ座間周辺の地下水や河川から、有機フッ素化合物(PFAS)の一種であるPFOS/PFOAが検出され、2020年10月には一部水源(第3水源)で国の暫定目標値(50ナノグラム/リットル)を超過しました。そのため第3水源は取水停止となり、代替として県水の供給量を増やして対応する事態となりました。
汚染源の究明に向け、座間市は2023年以降も市内の鳩川・平和橋周辺を中心に独自の重点調査を続けていますが、現時点では原因の特定には至っていません。
こうした状況を受け、神奈川ネットワーク運動・座間市民ネットは、「コミュニティオプティマム福祉ユニット座間」や「座間のPFASを考える市民の会(略称:PFAS市民の会)」と連携し、情報発信を行うとともに、行政に対して血中濃度検査の必要性を訴えてきました。
市が血中濃度検査に消極的な姿勢の中、「それならば自分たちの手で」とPFAS市民の会が主体となり、相模原市内の医療機関の協力を得て血中濃度検査を開始しました。市民の不安解消のため、実態把握のため、8月中旬~9月末までの期間に約40名が参加予定となっています。
PFAS市民の会と連携をしながら、引き続き行政に対し、汚染原因の究明と対策を求めていきます。