日韓市民社会フォーラム参加 


北東アジアの平和に向けた日韓市民社会の共通課題

 今年で5回目となる日韓市民社会フォーラムに、神奈川ネットワーク運動から3人が参加しました。今回の大きなテーマは、「北東アジアの平和に向けた日韓市民社会の共通課題」です。北東アジア共同体という大きな目標に向けて、フォーラム2日目には、○韓国と日本の国際社会に対する責任、○地球環境問題、○市民社会の危機、という主題が討議されました。

○韓国と日本の国際社会に対する責任
 途上国支援とODAのあり方について、市民の視点で、評価・チェックするシステムに変えていくことが必要との提案がありました。しかし、ODAのしくみは複雑でわかりにくく、私たちの身近なものとは感じられないのが現状です。
 ODAの対極ともいえるような市民の資本を集める「WE21ジャパン」の活動が、神奈川の中にあります。これは、使い捨ての生活スタイルを見直して、リサイクル社会を作っていく、さらには、簡単便利な生活を求めて途上国への経済侵略をすすめる私たちの社会構造を少しでも変えていこうというものです。ODAも大事だけど、あらためてこのような市民活動がめざす理想の素晴らしさを実感しました。
○地球環境問題
 地球温暖化防止については、両国でその実態を共有し、市民・環境団体の協力が不可欠。炭素税の導入・燃料の転換・キャップ&トレードによる排出の抑制などの対策には、家庭・経済・社会の構造的転換が必要ですが、市民の寄付を集めてお寺やグループホームに建設した「足温ネット」の市民立発電所が、市民による自然エネルギーへの転換の実践例として報告されました。
                     竹中麻美(横浜コミュニティネット事務局長)