格差社会が進行し、特にひとり親家庭の貧困率は年々高くなっています。差別や排他主義が広がるなかで、子ども・若者、障がい者、外国人などマイノリティの多くが生きづらさや不安を抱え、社会から置き去りにされ、孤立感を深めています。生活保護を受ける高齢者も増加の一途です。誰もが希望をもって安心して働くこと・暮らすことができる「共に生きる社会」へ舵を切っていかねばなりません。
しかし、人々が分断される社会にあっては他者へ思いを馳せることは難しく、自分さえ良ければというポピュリズムに流されがちです。今、神奈川ネットには、分断の溝をうめ、生活者に寄り添い信頼の糸をつむぎ直す役割が求められています。
社会保障制度への不安や不満が募る中、地方議会では議員の新たな年金制度を求める動きが活発化しています。その背景にある議員の職業化に対し、私たちは、あらためて、代わり合う市民の政治を実践することで、多様な価値を受け入れ、幾重にもセーフティネットがある社会へとつくり・変えていきます。
まもなく3.11東京電力福島第1原発事故から6年。あの日を境にエネルギー問題は私たちの生活課題として大きな位置を占めるようになりました。私たちの選択が未来社会をつくることができるのです。そのことに気づいた市民社会のムーブメントを推し進め、伝えていかなければなりません。
私たちは、これまでも多くの市民や市民団体とともに地域の実践から社会を変える提案やアクションを続けてきました。
4月の鎌倉市議会議員選挙において、政治に参加する市民を増やしながら、ローテーションを成功させます。
自治する市民の輪を拡げ、元気におおらかに地域から活動をすすめていきましょう。
2017年3月5日 神奈川ネットワーク運動 第42回総会