神奈川ネットワーク運動(以下NET)では、20年の活動を経て、2005年3月「NET憲章」を策定しました。神奈川県という地域の中でどんな政治を行なうのか、さらに基礎自治体という小さな地域で、どんな「まちづくり」を行なうのかの「それぞれの地域ネット憲章」づくりを進めます。
神奈川ネットワーク運動(NET)憲章目次
<2005年3月発効>この憲章は2005年3月5日より発効する。
前文 | 3つの政治理念 | 5つの政治姿勢 | 神奈川を変えるための7つの主要テーマ |
私たちの暮らす神奈川は、東京に隣接し、日本の重工業の中心であった京浜臨海部をかかえ、大 正・昭和時代を通して経済発展の牽引力となってきました。高度経済成長期には神奈川都民と呼ばれる住民のためのベッドタウン整備などが県域にひろがり、緑 地の著しい減少、河川・海の汚染、車社会による大気汚染など生活環境の悪化が進行してきました。急速な人口増加、都市化の影響によるコミュニティの崩壊、 人口過密による公園や緑地の不足、高齢者施設や保育園の不足など、生活基盤の整備は遅れています。また農地や農業従事者も減少し、県内の食の自給率は5% にも満たない現状です。
さらに、低成長時代に入り、国を支えてきた重工業は、アジアの経済発展を受け、新産業への切り替えに失敗し、京浜臨海部は空洞化し、その再生は神奈川の政治課題のなかでも大きなものです。
私たちの多くは、経済発展に伴い、全国から神奈川に生活を移した新住民です。この地に居を 構え、子どもたちの未来に責任を持つ市民として、新しいコミュニティを形成し、この神奈川を豊かな生活ができる地域に変えていく努力を続けてきました。食 の安全、少子・超高齢社会に対応する人々のたすけあいをひろげた参加型福祉、平和や人権が根づいた社会、緑の保全、女性の社会参加の推進など市民活動が活 発なことも神奈川の特徴です。
これらの生活課題解決のためには、政治を変える、つまり政治への参加が課題であることに気 付き、私たちは、市民活動の延長線としてローカルパーティ(地域政党)を設立しました。ローカルパーティは、政治と生活をつなげ、誰もが政治にかかわっ て、社会の改革に責任を持つための政治を実践します。
私たちのローカルパーティ・NETは、直接国の政権を手にすることをめざしません。政治に 参加する市民をひろげ、自治力を高めることをめざします。たすけあいの広がる地域コミュニティを形成して、生活の質の豊かさをつくることをめざします。視 野を世界においた市民の地道な活動が広がる民主主義の息づく社会をはぐぐむことをめざします。未来に責任を持つために、「市民社会を強くする」ための政治 です。さあ、あなたも一緒にNETの未来づくりに参加しませんか。