北東アジアの平和をめざし「認識の共有から実践の共有へ」


〜日韓市民社会フォーラム2006を開催

 10月12日〜14日、代々木のオリンピックセンターで、第4回の日韓市民社会フォーラムが開催されました。
 今回のフォーラムは「認識の共有から、実践の共有へ」というサブタイトルに示したように、互いの国の市民が、それぞれの活動実践を交流し学ぶことから市民社会を強くし、北東アジアの平和をつくっていこうという趣旨です。北朝鮮が核実験を強行したとの報道があった直後の開催となりました。

 初日の全体会では、詩人・作家の辻井喬さん、韓国人権親善大使の朴庚諸さん、法政大学教授の王敏さんからの基調講演とディスカッションがありました。この中で、辻井さんから、北東アジアの平和を作っていくには、国際性と倫理性をもった文化交流が必要であること、さらに、それぞれの地域性・地形にあった民主主義を育てることの必要性が提起されました。

 私たちが民主主義にこだわり、市民自治を育て地域から政治を変えようとしていることや韓国市民との経験交流を続けていることが、北東アジアの平和につながることを確信します。また、北朝鮮が孤立の道をたどっている中で、国レベルの対話がまだ可能であろう中国、そして北朝鮮に暮らす人々との情報交流の可能性をもつ韓国、唯一の被爆国として非核を訴えることのできる日本、この3つの国の市民同士の連帯の大切さを実感しました。
 4つの分科会と3つのテーマの自主企画、7箇所のフイールドトリップで、多様で活発な交流をし、13日には全体会での決議文を採択して会を終えました。

          友沢ゆみ子(日韓市民社会フォーラム実行委員/NET広報宣伝部長)