共に進める 未来につなぐ働き・暮らし


 人口減少と超高齢社会となるなか、今回の参議院選挙直前に「老後2000万円が必要」との金融庁の報告書により、年金制度への不安が高まりました。また、介護保険制度は、保険料がまますますアップされる一方で、サービスの利用抑制がさらに進む方向です。10月からは、幼児教育と保育の無償化が実施されますが、公平な子ども・子育て支援とは言えず、女性の多様な働き方を後押しするものでもありません。経済格差が進み自己責任論の風潮が拡がる中で、社会保障制度のさらなる充実や支え合う社会の連帯が一層必要となっています。

 また、持続可能な社会づくりにむけては、プラスチックや化学物質を取り込まない、一人ひとりの日々の生活を見直すことから、社会全体の運動に高め、制度を作り・変えていく力にしていかなければなりません。また、脱原発に向けたエネルギー政策にも注力し、子どもたちに豊かな環境を残していく責任を果たしていきたいと考えます。

 神奈川ネットワーク運動は、生活クラブ生協のせっけん運動から生まれた政治団体です。生活クラブ運動グループと連携し、おおぜいの市民とともに地域で様々なセイフティーネットをつくってきました。その活動から見えてきた課題を市民政策提案し、生活の問題解決につなげています。その実践を積み重ねることで、社会が少しずつ変わってきたことを実感しています。私たちのめざすところは、自分の暮らすまちの政治に関わり、政策をつくり、市民が政治を動かしていくことです。

 原点に立ち返って、お任せにしない、政治を市民の手にしていくために、各地域でおおぜいの多様な市民と関わり、つながりながら、神奈川ネットワーク運動の市民自治に根差した活動を続けていきます。

【神奈川ネット情報紙No.406号視点より】
     共同代表 佐々木ゆみこ(ネット宮前/県議)