オスプレイ墜落事故を受け、神奈川県知事へ要請文を提出しました


くにかね久子(前大和市議会議員)

12月4日、11月29日に発生した横田基地所属のCV22オスプレイが鹿児島県の屋久島沖に墜落しすでに乗員1人の死亡が確認された事故を受け、緊急に神奈川県知事へ事故の原因究明の徹底、市民が安全確認できるまですべてのオスプレイの飛行の中止を国ならびに米軍に強く求めるよう申し入れを行いました。

また、今回の事故を重く受け止め、神奈川県の基地対策課には県内各基地に飛来するオスプレイの飛来情報・離着陸情報を可能な限り県ホームページ等で開示し、市民の不安の低減に努めるよう求めました。

事故当日も、厚木基地周辺では普天間基地所属のMV22オスプレイが4機編隊で低空飛行する目撃情報が寄せられていました。事故後も、安全確認ができるまで飛行中止を求める国や自治体の声をよそに米軍は各地で訓練飛行を続行し、厚木基地でも軍用機の飛行禁止時間帯にもかかわらずオスプレイが連日飛来しており、周辺住民の不安は怒りに変わっています。

基地対策課職員からは、県知事からも安全確認がされるまで飛行中止を要請している。オスプレイの飛来情報の公開については、3年前までは南関東防衛局からの目視情報があり県のホームページにも掲載していたが、2020年秋以降、米側から国に「運用上および安全上の理由から提供は困難」と説明があって以降オフィシャルでは出ていない。情報提供については、運用上の責任は国にあるので日米地位協定上、国が米国に求めるべきとの考えです。

もちろん、市民からの苦情は記録に残してあるそうですが、市民が情報を得るすべを国に求めている姿勢には不信感を覚えました。

オスプレイの飛行には低空飛行以外にも、基地内に限定されている転換モードでの飛行が市街地でも散見されています。構造上の欠陥も指摘されているオスプレイが大事故後も飛行を継続するのは市民の安全を軽視することで神奈川ネットワーク運動は強く抗議します。

要請文を手渡す長瀬みさ座間市議会議員

オスプレイ墜落事故の徹底した原因究明と飛来中止についての申し入れ(正文)神奈川ネット