2024年がスタートしました。政治への信頼は失墜し、地方と国の関係も危うい幕開けです。神奈川ネットは市民政治・参加型政治を掲げ、企業団体献金の廃止、意思ある個人寄付による政治を訴えてきました。しかし、抜け道のある政治資金規正法に加え、倫理感を失った政治家の行為はまたも市民から政治を遠ざける事件へと発展しています。政治とお金の現状の流れを断ち切り、市民への活動公開を原則とし、見返りを求める政治との決別が必要です。
さらに、12月末沖縄県での辺野古移設工事について、国が初の代執行を実施しました。沖縄の民意は無視され、地方自治の本旨である団体自治の原則が国の権力により踏みにじられたと考えます。ローカルパーティとして、地方自治を蔑ろにするやり方に対し強い憤りを覚えます。沖縄県に次ぐ、第2の基地県と言われる神奈川県も決して他人事ではありません。地方分権と言われながら、国の権限が強くなっている現状があります。私たちの生活の中にある課題は、神奈川県、そして市町村で解決させていくことが必要です。首都圏に人口が集中している一方で、人口減少社会に向かう時代のなかで、多くの市民が参加をしながら課題を解決する政治への転換を地域から拡げることが求められています。
国際情勢においても、武力紛争により市民の命を無残に奪っている現実があります。歴史的背景などに違いはあれど、人種や国籍などに左右されることなく、ともに生きる地域社会を構築していくことが「平和」への一歩です。問題を地域に引き寄せ、共に生きるまちづくりをすすめます。
政治はつねに希望であり、明るい未来をつくるものでありたいと考えます。だれもが自分らしく生きることのできる社会にむけて、神奈川ネットは今年も多くの市民とともに、私たち市民の手に政治を取り戻す機運を高めるために議論し活動していきます。