参議院選挙を終えて、 制度を考える


   参議院選挙が終わりました。選挙年齢が18歳になりましたが、投票率は前回同様の低水準で変化はありませんでした。
超少子高齢社会となり、今月総務省発表でも09年をピークに人口が過去最大43万人減となっています。その一方で、外国人は人口の2%を初めて超え、266万人からさらに増えることは明らかです。社会構造そのものが、大きく変わろうとしています。一人世帯が多くなり、生き方・働き方を多様に、柔軟にしていくこと、そしてこれまで家族が担ってきた子育てや介護を社会全体で支える視点をもっと広げなければなりません。

多様な個性や価値観が認められ基本的な人権が尊重される社会、若者が未来に希望を持てる社会の実現に向けて政治を変えていかなければなりません。

今回の参議院選挙では、神奈川ネット元共同代表若林ともこさんが全国比例で立候補しました。公職選挙法で認められている選挙期間中に配れるチラシは25万枚、公選はがきは15万枚、ポスターは7万枚を貼ることが出来ますが、「若林ともこ」の政策を伝えるには足りる数ではありません。有権者が政策で選ぶことが出来ない仕組みと言わざるを得ません。知名度だけが優先される現在の選挙の制度では、政治への信頼は取り戻せません。参議院は良識の府として、専門性を活かし政策・制度提案をする場です。参議院の優位性を発揮するため、そして今の生活者の課題を解決するための議員を選ぶことのできる選挙制度が必要です。神奈川ネットも選挙制度について研究、提案していきます。

【神奈川ネット情報紙No.406号視点より】
 共同代表 佐々木ゆみこ(ネット宮前/県議)