〜分断の現場から東アジアの平和を築く〜
市民運動全国センターの須田春海さんから呼びかけのあった、このツアーは、韓国で“DMZ平和生命公園”事業をすすめる市民団体の尽力により実現しました。
この事業は、分断のため人が入れなくなった土地の生態を保存研究し、平和教育と瞑想の場を作るというものです。朝鮮半島分断の現場を知り、東アジアの平和のため私たちは何ができるかを考えながら、分断線に沿う東西1000kmを走る旅でした。
分断現場といっても観光化された場所もあれば、軍の先導でしか進めない前線もあります。中でもこそん(高城)では観光のため50年ぶりに南北を貫く道が開通し、限られた目的とはいえ状況は変えられるという実感がわきました。
ツアーを通し、平和のための共同宣言も作られました。また、平和生命公園は分断現場を”傷跡”として残すだけでなく、環境や平和への共通価値を育てる場にする試みです。負の遺産を正の遺産に変える取組みに、平和運動のひとつのヒントを見ました。
北村未来(神奈川NET事務局スタッフ)