未来を創る地域政治を実践します


2009年新春によせて

     NET共同代表/若林智子、檜山智子、佐々木由美子

 新しい年を迎えました。
 世界を震撼させた金融危機の出口は見えず世界的な不況が続いています。アメリカの世界経済支配の終焉という時代の転換点を迎えた今、格差や貧困を拡大させてきた経済構造の歪みを是正する政治のリーダーシップが必要とされています。
 政権交代や政界再編はあくまでもその手法にすぎません。どのような社会をつくるのか、そのビジョンを明確に示すことが求められています。目の前に迫る生活の不安に向き合い、産業優先の政策から転換を進め、きめ細かく生活基盤を整えることに力を注がなければなりません。

 ローカルパーティ神奈川ネットワーク運動は、生活のニーズを捉え、セーフティネットを拡げる政策を掲げて、その実践に取り組んで来ました。地域には、政府や官僚に委ねる事なく参加と相互扶助によって、市民金融や平和や環境、地域福祉を実践するNPOが広がっています。また、私たちNETが2001年に創設した市民社会チャレンジ基金には、社会に必要な「もの」や「サービス」を自らつくりだし、新しい発想で社会を変えていくチャレンジが寄せられ続けています。
 これらの事業や活動から、人と人との信頼によって成り立つ新しい経済と雇用が生まれました。次々と発見される課題に市民社会の知恵や資金を循環させ「連帯」することによって、地域からセーフティネットを強くすることができるのです。

 2009年は、2月の寒川町議選、4月の鎌倉市議選と政治への参加を広げるチャンスも続きます。 あらためて、私たちは、市民社会の多様な価値を受けとめ制度として根付かせる政治の役割を果たしていきます。そしてローカルな運動からグローバルな連帯へと視野を拡げ未来を創る地域政治を実践します。