へんだなと思ったらミニフォーラム


神奈川ネットワーク運動は、地域の課題を解決するために、地域住民が中心となり、関係者や専門家、行政職員と共に知恵を出し合い、解決策を模索する市民自治を目指しています。つまり、自治の仕組みは議会だけに限ったものではないということです。

今回、支援級に通うお子さんを持つ保護者の方々から、支援級に関する多くの課題が寄せられたことをきっかけに、保護者の方々が困りごとを解決するためのミニフォーラムを企画しました。

大和市では、特別支援教育に関する専門的な機能を持ち、学校との「つながり」を大切にする拠点として「大和市特別支援教育センター アンダンテ」を運営しています。このセンターは、児童・生徒や保護者への切れ目のない支援に加え、教職員に対する研修施設としても機能しています。

ミニフォーラムには、支援級の保護者、支援学校の保護者、障がい児・者の当事者団体関係者、支援者(支援級教員や放課後サービス教員など)、また障がい児支援に興味のある方々が45名も参加してくださいました。

事前には教育委員会と「アンダンテ」への行政ヒアリングや、法律・制度、他自治体の状況調査などを行い、会場には「アンダンテ」を利用させていただきました。

お子さんの障害の種類や程度、学齢によって、課題は多様です。特別支援教育の対象となる障害には、言語障害、自閉症、情緒障害、弱視、難聴、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などがあり、知的障害を伴う場合とそうでない場合、また障害の程度によって必要な支援や学習環境は異なります。

フォーラムでは、支援級職員の研修、教員不足や配置の問題、支援サポート、進学相談など、多岐にわたる意見や質問が寄せられました。また、他の保護者の悩みを聞くことで、参加者全員が新たな気づきを得ることができました。

2007年4月1日、学校教育法が改正され、従来の「障害の種類や程度に応じた特別な場での教育」から、「一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援」へと変化しました。この変化を受けて、今後も議会として支援級の現場を訪れ、現場の声を聞き、実態を把握していきたいと考えています。参加者とは次回のフォーラム開催を約束し、今回寄せられた課題解決をさらに進めていきます。

神奈川ネットワーク運動・大和市議会議員 布瀬めぐみ